脂質とは?
たんぱく質、糖質と並ぶ体内のエネルギー源の一つであり、たんぱく質や糖質の約2倍のエネルギーを生み出す、パワフルな栄養素です。
また、私たちの身体を構成する、約37兆個もの細胞一つ一つを包む細胞膜をつくるのに欠かせないほか、体温を保つ働きや衝撃から身体を守ったり、ホルモンなど生理活性物質の主成分にもなります。
量と種類が大切
●多すぎても少なすぎてもNG!
とり過ぎると体内に蓄積して肥満につながるおそれがある一方、少な過ぎると寒さに弱くなったり、免疫力やホルモンの分泌が低下するなど身体がうまく機能しなくなってしまいます。
1日に必要なエネルギーの20〜30%を脂質からとることが望ましいと言われています。
<参考>りぷる119号、ふれあい160号、NEWS and COMMUNICATION 366号
●種類を意識しましょう
ひと口に脂質といってもいくつかの種類があり、特長が異なります。
それを決めるのが構成成分である脂肪酸です。
大きくは「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。
「飽和脂肪酸」は主に肉や乳製品などに多く含まれ、常温で主に固体の“脂”で、「不飽和脂肪酸」は主に植物や魚に多く含まれる常温で液体の“油”です。
不飽和脂肪酸はさらに3つに分けられます。
種類を意識して上手にとろう
脂質は健康に欠かせない役割がありますが、肉類に多く含まれる飽和脂肪酸は気づかないうちにとり過ぎになりがちだったり、一方で亜麻仁油などに含まれるn-3系の不飽和脂肪酸は意識しないととりにくい種類です。
種類を意識して食事にとり入れることで、バランスよくとりましょう。