カリウム

カリウムとは?

人はもちろん、全ての生物に不可欠で、人体の中では3番目に多いミネラルです。

日本人の食事摂取基準では、生活習慣病を予防するために、積極的にとるべき栄養成分の一つとされています。

生活習慣病、高血圧予防に。
カリウムの働き。

●ナトリウムの排泄を促して、血圧上昇を防ぐ。

●ナトリウムと一緒に余分な水分を排泄する。

●筋肉の収縮をスムーズにする。

●神経の伝達を正常に保つ。

●骨の代謝に関わり、骨粗鬆症を防ぐ。

カリウムは不足している栄養素

健康を保つためにエネルギーや各栄養素をどのくらいとれば良いのか基準を示した「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)。

カリウムは「日本人の食事摂取基準」で生活習慣病予防のために、摂取を増やすべき栄養素として、目標量が設定されていますが、実際の摂取量は成人男女共に足りていません

●2015年版からは子どもにも目標量が追加されました。

5年おきに改訂される「日本人の食事摂取基準」。カリウムの目標量は2010年版までは成人のみでしたが、増加する子どもの生活習慣病を防ぐため2015年版からは小児期の目標量も設定されました。

小児期の食習慣は成人してからの食習慣にも引き継がれ、生活習慣病の引き金になることから、これを防ぐために重要視されています。

野菜・果物を積極的に!
加熱するならスープが◎

カリウムは野菜や果物に多く含まれます。

健康のために1日にとりたい野菜の目標量は350g、果物は200gですが、実際には男女とも全ての年代で目標量に達していません。

特に果物の摂取量は成人で平均100gほど。30~40代に限っては50g前後にとどまっています。

カリウムは調理損失が大きく、例えば青菜をゆでた場合はおよそ半分、イモ類では2割ほどゆで汁に流出してしまいます。

スープにして汁ごと食べるなど工夫しましょう!

●カリウムが豊富な食品

果物・・・・・・ドライプルーン、アボカド、バナナなど

野菜・・・・・・ほうれんそう、かぼちゃ、小松菜など

大豆類・・・・・・納豆、煮豆、豆腐など

<参考>NEWS & COMMUNICATION331号

※上記は三基商事(株)が会員様向けに発行している情報誌です。