こんにちは!ハカセであります。
本日4月19日は「食育の日」ですね!
食育は、食の大切さを知り、身体や心の健康を育むことが基本です。
そのために今、私がおすすめしたいのが、「何を」「どれくらい」食べたらいいのかに加えて、「いつ」食べたらいいかという視点も取り入れた「時間栄養学」であります。
皆さまは普段、朝食を食べていますか?
朝食が健康の基本!という人もいれば、朝食抜きの方が調子がいい!なんていう人もいらっしゃったり。
実際どうなのか気になったら、試してみずにはいられない私。
そこで、時間栄養学の研究に取り組んでいる名古屋大学の小田裕昭先生の協力を仰ぎ、“朝食を食べるマウス”と“朝食を食べないマウス”を14日間飼育し、どのような違いがあるのかを比べてみました。
面白いことに、朝食があってもなくても、一日を通して食べる量に差はありませんでした。
本能的に、身体に必要な量がわかっているんですかね~。
しかし!食べる量は変わらない上、食事内容も同じだったにもかかわらず、筋肉量と体重には差が!!
朝食を抜いた方が筋肉量が減り、太りやすかったのであります。
確かに、朝食抜きのマウスは見た目にもぽっちゃりしていました。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
生き物には、体内時計があります。例えば、時差ボケは体内時計が実際の時間とズレてしまうことが原因。
体内時計が乱れると、身体に不調が表れるのです。
この研究でもマウスの遺伝子を解析すると、朝食を食べていない方は体内時計が遅れてしまっていました。
つまり、朝食を抜くことで体内時計が乱れ、筋肉が減り太りやすくなったのであります!
朝ごはんってすごい!!
この研究結果はイギリスの科学雑誌(Br J Nutr. 2022 Mar 11;1-26)にも掲載されました。
これをきっかけに一人でも多くの人が食に興味を持ち、すこやかな食生活が広がることを願っています。